大草原の小さな家「小さな隣人」のあらすじ・感想(シーズン9第5話)

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大草原の小さな家「小さな隣人」はどんなお話?
あらすじや感想を知りたい方はこのページを読めばわかります。

大人でも身体の小さなルーは、サーカスで道化師として働いていました。
ルーは産まれた娘のために、サーカスをやめて普通の仕事に就こうとします。

ウォールナット・グローブで仕事を探し始めますが、彼の見た目への偏見に満ちたオルソン夫人が邪魔をします。

差別的な扱いを受けルーがどう感じ、どう行動するのか。
またオルソン夫人との関係はどうなるのか…

人間の見た目への偏見や差別を描いた話です。

書いている人は、最近のドラマにあまりハマれるものがないアラフィフ女子、mariaです。
大人になってからふと懐かしい「大草原の小さな家」を観なおしたところ、どハマりしました。
今は昔の懐かしいドラマや映画を観る日々です。

目次

出番の多いキャラクター

 オルソン夫人
 ルー・ベイツ(小さな隣人)
 ジョン・カーター 

おすすめポイント

・悪い面、良い面を含めてオルソン夫人らしさを堪能できる。

・見た目への差別や偏見というテーマがわかりやすく共感できる。

・ストーリー展開がシンプルで見やすい。

おすすめ度 ★4.5

オルソン夫人とルーの対話場面は感動です。
おすすめです。

大草原の小さな家「小さな隣人」のあらすじ・感想

カードゲームをしているベイカー先生とジョン・カーターのところへ、ピエロの化粧をした身体の小さな男が飛び込んできます。

妻がお産だという彼の家に向かう二人。

小さな男はルーといい、サーカスでピエロをしていました。

可愛い女の子が産まれますが、彼の妻はお産に耐えきれず亡くなってしまいます。

妻の「娘のためにサーカスをやめて欲しい。一つの地に定住して欲しい」という遺言をルーは守ろうと決めます。

さっそく町へ出て仕事を探し始めるルー。
まずは従業員を募集しているオルソンの店へ行きます。

オルソン夫人はルーの小さな見た目を面白がり、笑います。
たしなめるネルスの言うことなど聞きません。

そして見世物のような人間は雇えないと、彼の採用を断ります。

ここのオルソン夫人の言動は、清々しいくらいの偏見に満ちています…。
たとえ思っていても、普通あそこまで堂々と口に出来ません。

悪気が全然ないところがまた恐ろしいです。
ある意味見どころです。

次にカーターの紹介で、ルーは銀行に仕事が見つかりそうになりますが、ここでもオルソン夫人が邪魔をします。

「あんな人を雇うならうちの銀行の口座を閉める」と、銀行のアンダーソンに脅しをかけたのです。

オルソン家は大口顧客なので、アンダーソンも嫌と言えず、ルーの採用を見送りました。

家に戻ったルーはとても悲しそうです。
地面に小さな人の絵を描いて消すルーの様子には胸が詰まる思いがしました…。

ある日オルソン商店で盗難事件が起こります。
盗まれたのは食料と人形だけ。
お金には手を付けず。

そして侵入口は子供しか通れなそうな小さな窓でした。

オルソン夫人は、ルーなら通れる、彼が犯人ではないかと疑います。

…そしてそれは事実でした。
仕事が見つからないルーは、切羽詰まって生活のために食べ物と、娘のために人形を盗んでしまったのです。

私は観ていて、それは濡れ衣だ!という展開を期待していました。
すっかりルーに感情移入していますね。

仲裁に入ろうとするカーターやネルスの意見も聞かず、オルソン夫人は怒り、ルーを裁判にかけることを決めます。
「ああいう人は信用ならない」とも言い放ちます。

ルーは裁判まで氷蔵に閉じ込められることになりました。

この氷蔵は大草原の小さな家で何度か出てきますね。
氷の倉庫であると同時に、刑務所のない町で、罪人などを一時的に閉じ込めておく牢屋の代わりのように使われています。

そしてまた事件が起こります。

エドワーズが、井戸を作ろうと地面に穴を掘っていました。
深さ10メートル以上ある穴です。

その作業途中の狭く深い穴に、走り回って遊んでいたナンシーがあやまって落ちてしまったのです。

オルソン夫人はもちろん、皆青ざめます。
大人はとても助けに入れない狭い穴です。

そこでルーの助けが必要になりました。
小柄な彼なら、小さな穴に入ってナンシーを助け出せるのではという理由です。

助けを求められたルーは、すぐに協力します。

命綱を付けて穴に入り、無事にナンシーを引っ張り上げ救いました。

ナンシーを助け出すと、ルーはオルソン夫人に微笑み、何も言わず静かに氷蔵に戻ります。
オルソン夫人は彼に「ありがとう」と一言言うのがやっとでした。

去っていくルーの後ろ姿を町のみんなが見送るシーンは、とても素敵なシーンでした。

少し時がたち、オルソン夫人が氷蔵のルーに会いに来ます。

オルソン夫人はルーに改めてお礼を言いました。
裁判の中止を伝え、無礼な態度を謝り、二人は和解します。

ルーは銀行で働き始め、ウォールナット・グローブの住民となりました。

最後につっこみポイント

良い話でもどこかつっこみたくなる私ですが、今回はシンプルでわかりやすいストーリー展開なのもあり、そんなにありません。

ナンシー、穴の壁をつたって自分で這い上がってこれなかったのかな?と少し思ったくらいでしょうか。
でも掘りかけの穴だから軟らかい壁で、そんなことをしたら崩れてしまったかもしれないですね。

「穴に落ちたキャリー」に比べるとずいぶんあっさりと助かったなとは思いました。
あちらはかなりシリアスなストーリー展開だったので。
良かったですけれど。

大草原の小さな家「小さな隣人」をまとめると…

大草原の小さな家「小さな隣人」は、人間の見た目への偏見や差別を描いた話です。

大人でも身体の小さなルーは、サーカスで道化師として働いていました。
ルーは産まれた娘のために、サーカスをやめて普通の仕事に就こうとします。

ウォールナット・グローブで仕事を探し始めますが、彼の見た目への偏見に満ちたオルソン夫人が邪魔をします。

差別的な扱いを受けルーがどう感じ、どう行動するのか。
またオルソン夫人との関係はどうなるのか…

この話では、想像どおりの意地悪で偏見に満ちたオルソン夫人が登場します。

でもそんな彼女を憎みきれないのは、人は誰でも同じような負の感情を持っているからだと思います。
偏見や差別意識の全くない人はなかなかいないのではないでしょうか。

いい人に見られたいから、オルソン夫人のようにそれを堂々と表に出さないだけで。

小さな隣人ルーの心境も良く描かれていた話でした。

最初にピエロの化粧をして登場したルー。
ベイカー先生もカーターも、そして見ている私たちも一瞬ぎょっとしたと思います。

これまでも色眼鏡で見られ続けてきたであろうルーのことが、登場と同時にわかる上手い演出だと思いました。

ルーは偏見を受けて辛かったはずなのに、ナンシーを助けるときに全く躊躇しませんでした。
そして助けた後にオルソン夫人に恩を売るようなことも言いません。

ルーが去っていくシーン、そしてそんな彼にオルソン夫人が自分から会いに行き謝るシーンは、感動して涙が出てしまいました。

なかなか「ごめんなさい」が言えないオルソン夫人と、そんな彼女の言葉を静かに、でも誇りある態度で待っているルーの描写も素晴らしかったです。

最後のローラのナレーションも心に響きます。

観てよかったと素直に思えたストーリーでした。

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