大草原の小さな家「おめでとうエミーおばあさん」はどんなお話?
あらすじや感想を知りたい方はこのページを読めばわかります。
エミーとマディは一緒に住んでおり、今年80歳です。
マディは娘と会えないまま亡くなってしまいました。
子供たちに会いたいエミーは、自分が死んだことにして通夜を行い、子供たちに来てもらおうと思いつきます。
チャールズとベイカー先生は、断りきれずエミーの非常識な計画に協力することになりましたが…。
子供に会うために生きているうちに葬式をするというエミーの不謹慎な嘘の顛末を描いたお話です。
コメディタッチで「親の心子知らず」をテーマにした心温まるストーリー。
書いている人は、最近のドラマにあまりハマれるものがないアラフィフ女子、mariaです。
大人になってからふと懐かしい「大草原の小さな家」を観なおしたところ、どハマりしました。
今は昔の懐かしいドラマや映画を観る日々です。
おすすめ度
おすすめ度 ★4
観る人の年齢や立場によって感じ方が変わりそうですが、共感できるところが多くおすすめです。
出番の多いキャラクター
エミー
チャールズ
ベイカー先生
キャロライン
大草原の小さな家「おめでとうエミーおばあさん」のあらすじ
マディは、インガルス家でローラやメアリーと楽器を奏でて歌を歌っていました。
一方、マディと同居しているエミーは、チャールズと一緒にマディの誕生日会の準備をしていました。
しかしマディの娘が誕生日会に来ないという手紙が来て、誕生日会は中止になってしまいます。
エミーは、子供は親の気持ちなどわからないもの、とマディを慰めますが、マディは失意のまま亡くなってしまいました。
マディのお葬式が行われました。
参列するマディの娘たちを見て、会話をするローラとエミー。
「誕生日会に来ればよかったのに」と言うローラに、「誕生日会は来なくてもいいが、葬式はそうはいかない。それが大人の常識」と答えるエミー。
ローラは「生きているうちにお葬式をすればさよならが言えた」と言います。
一人になったエミーを心配して、遊びに行くと話すローラやメアリーたち。
トウモロコシをかじるローラが可愛いです。少し前歯が出ているのもご愛嬌。
ある日ローラが「エミーが病気だ」とチャールズを呼びに来て、チャールズとベイカー先生はエミーの家に駆けつけます。
ベイカー先生の診察では、エミーに特に悪いところはありませんでした。
でもエミーは「自分が死んだら子供たちを呼んでお通夜とお葬式をして欲しい」とチャールズとベイカーに頼みます。
特に15年前に戦争に行ったまま消息不明の息子アンディをきっと探して呼んで欲しいとエミーは言いました。
そんな心配はいらないと言いつつも、エミーの「約束して」という言葉に「約束する」と答えるチャールズとベイカー先生。
それを聞いてエミーは元気に立ち上がり、彼女は病気ではなかったことが分かります。
エミーの嘘にベイカー先生とチャールズは怒ります。
しかし「生きているうちに子供たちに会いたい、死んでからでは意味がない」というエミーの説得に負けて、嘘の通夜の準備をすることを約束させられてしまいました。
エミーの気持ちもわかるし、断りきれないチャールズとベイカー先生にも共感してしまいます。
エミーは通夜は来週の自分の誕生日と決めて、ご馳走を並べてみんなをもてなそうとします。
子供たちに会えるのを楽しみにしつつ。
チャールズから話を聞いたキャロラインは冗談が過ぎると怒ります。
キャロラインは自分がエミーを説得して非常識な計画をやめさせると言いますが…。
キャロラインがエミーを説得しているのを外で待つチャールズとキャリーの動きが面白いのでここは見て欲しい!です。
大草原の小さな家「おめでとうエミーおばあさん」の感想
「親の心子知らず」ですね。
自分も80歳を超える両親がいるので、エミーの言葉、心情に色々と考えさせられました。
昔観たのかもしれませんが、小学生だったせいかこの「おめでとうエミーおばあさん」の話の記憶はありませんでした。
大人になってから大草原の小さな家を観返して、初めてちゃんと観たストーリーです。
エミーは明るく気丈な性格なので、死をテーマにしてもいますが、暗い話ではありません。
コメディタッチな部分も多いので、観やすいです。
エミーの「生きているのに死んだことにして通夜をする」という計画に、最初はみんな怒っています。
でも彼女の気持ちを聞くと逆らえず、結局協力してしまうのが、みんなが共感するテーマだからだと感じました。
チャールズも、ベイカー先生も、キャロラインも、みんな優しくていい人なんですよね。
特に真面目なキャロラインが、不謹慎だと思いつつ、巻き込まれていくのは可笑しかったです。
一方ローラには、まだ幼くて「死」が漠然としかわからないように描かれています。
私も子供の頃にこの話を観た時には、ローラと同じようにいまひとつピンときてなかったのかも、と思いました。
最後、通夜で真相を知ったエミーの子供たちも、「死んだと嘘をつくなんて!」と怒りますが、エミーの「騙してでも会いたかった。これしか方法がなかった」という言葉に胸を打たれます。
そうですよね…。
自分もとても年老いた両親に親孝行しているとはいえない状況です。
「失ってから気がつく大切さ」忘れないようにしようと思います。
エミーが正体と真相を明かし、チャールズがバイオリンを弾き出して、お通夜が楽しい誕生日パーティーにパッと変わる展開はとても素敵でした。
ベイカー先生のほっとした表情も印象深かったです。
神父さんもいい人で、エミーの嘘を許してくれてよかった!
くすっと笑えて、最後は感動出来て、いいお話でした。
見どころ
エミーの計画に周囲の大人たちがどんどん巻き込まれていくところ。おかしいです。
つっこみポイント
15年も消息不明だった息子のアンディと簡単に連絡が取れすぎでは…?
描かれていなかったけれど、チャールズかベイカー先生のお手柄なのでしょうか。
19歳で消息不明になり15年たったということはアンディは34歳。
エミーは80歳なので46歳で産んだ子供ということになります。
けっこうな高齢出産だよね…?というところ。
アンディもう少し年上設定でもよかったのでは、と細かいところですがちょっと気になりました(笑)
最後に
大草原の小さな家「おめでとうエミーおばあさん」は、「親の心子知らず」という言葉の意味を考えさせられるストーリーです。
くすっと笑えるところもあり、共感して感動するところもあります。
どうぞお見逃しなく。