大草原の小さな家「エドワーズおじさんがやってきた」はどんなお話?
あらすじや感想を知りたい方はこのページを読めばわかります。
チャールズは仕事で行ったマンケイトで偶然エドワーズと再会します。
エドワーズは酔っぱらって酒場で喧嘩をしていました。
チャールズと一緒にエドワーズがローラの家にやってきます。
しばらくウォールナット・グローブに住むことにしたエドワーズは、郵便局員のグレイスと知り合い恋をします。
キャロラインは二人の仲を取り持とうとして……。
再登場したエドワーズの物語。
楽しいストーリーですが、エドワーズの持つ暗い過去も明かされます。
書いている人は、最近のドラマにあまりハマれるものがないアラフィフ女子、mariaです。
大人になってからふと懐かしい「大草原の小さな家」を観なおしたところ、どハマりしました。
今は昔の懐かしいドラマや映画を観る日々です。
おすすめ度
おすすめ度 ★4
個性的なエドワーズが活躍するのでおすすめです。
彼の恋の行方に注目です。
出番の多いキャラクター
エドワーズ
グレイス
チャールズ
キャロライン
ローラ
大草原の小さな家「エドワーズおじさんがやってきた」のあらすじ
チャールズが仕事でマンケイトにやってきます。
酒場での騒ぎが聞こえ、行くとそこには酔っぱらったエドワーズがいました。
チャールズに誘われ、エドワーズはインガルス家に行くことにします。
帰りがけ、町でエドワーズはグレイス・スナイダーとすれ違います。
ツバをはくエドワーズに「無礼な人」と悪い印象を持つグレイス。
インガルス家ではローラが扁桃腺で寝込んでいました。
ローラはエドワーズとの再会に大喜びです。
しかしローラを抱きしめたエドワーズの顔色が変わります。
「熱がすごい。医者を呼ばなくては死んでしまう」と声を荒げるエドワーズ。
「医者には見せたし、子供は熱を出すもの」というチャールズの言葉にすぐエドワーズも我を取り戻しますが…。
エドワーズはしばらくインガルス家の納屋に住むことになりました。
納屋でエドワーズはチャールズに大声を出してすまなかったといい、その理由を話します。
じつはエドワーズは過去に結婚しており、奥さんと娘がいたのです。
しかし天然痘で奥さんと娘は亡くなってしまったのでした。
そのときのことを思い出してつい熱のあるローラに声を荒げてしまったのだと。
妻と娘が亡くなったのは自分のせいだとも思っていました。
いつも陽気なエドワーズは、重い過去を抱えていたのですね…。
エドワーズはチャールズたちと楽しい夕食を食べ、しばらくここにいると約束します。
一方、キャロラインはエドワーズとグレイスがお似合いなのではと考えます。
ベッドで寝る前にポップコーンを食べるキャロラインとチャールズ。
ちょっと行儀が悪いところがまたいいですね。
エドワーズは町の製材所で働き始めました。
製材所の向かいにはグレイスの働く郵便局があります。
エドワーズとグレイスは徐々にお互いを意識するようになっていきますが……。
大草原の小さな家「エドワーズおじさんがやってきた」の感想
初回の「旅立ち」でいい味を出していたエドワーズが再登場です。
エドワーズは大草原の小さな家全編を通して活躍するキャラクター。
個人的に好きなキャラクターでもあるので嬉しかったです。
エドワーズは酒好きなのですが、この時代には「お酒を飲むのは悪いこと」という考え方があったことがわかります。
話のなかで、大きな酒瓶に水を入れて、それを仕事中ゴクゴク飲んでいるエドワーズの姿があります。
きっとエドワーズは気分だけでもお酒を感じたかったのでしょうね。
そんなエドワーズを見て、酒を飲んでいるのだとグレイスは誤解します。
この誤解はすぐ解けるのですが、今度はその酒瓶から水を飲むグレイスを見て、またハンソンがグレイスを酒飲みな女だと誤解します。
オルデン牧師の説教のときもチラチラとグレイスを見るハンソンがおかしい。
面白かったです。
水の入った酒瓶が、エドワーズとグレイスをつなぐ小道具として上手く使われていました。
そういえば、グレイスのエドワーズへの誤解は解けたけれども、ハンソンのグレイスへの誤解は最後まで解けないままでした。
いいのかな。
ローラの好きなレモンバーベナの香水も、エドワーズの恋を助けるアイテムとして登場します。
病気が治ったローラに、エドワーズがレモンバーベナの香水をプレゼントするシーンがありました。
香水なんてエドワーズにしてはずいぶんロマンチックな選択だと感じたのですが、後への伏線になっていたためだったのですね。
エドワーズは香水つきの手紙をローラに書かせます。
その手紙を自分で自分に出して、郵便局のグレイスに他の女性からの手紙だと思わせ嫉妬させる作戦、効果はあったようです。
後日ローラの無邪気な言葉で、この作戦はすぐにグレイスにばれますが、もうこのときはグレイスもエドワーズを好きになっていたのですね。
上手くいっていたのに、エドワーズの教会に行かない主義だという言葉が、二人の仲に亀裂を生みます。
すっかり仲良くなっていたのに、神を信じないというエドワーズに冷たくなってしまうグレイス。
ここは少し驚きました。
大草原の小さな家には信仰の大切さがよく出てきます。
私は無信仰者なので、教会に行かないということが恋が終わる理由になることには少し共感しがたい部分もあります。
ましてエドワーズには妻と娘を亡くして神を信じられなくなったという重い過去があるのですし。
グレイスには響かなかったけれども、「教会に行かなくても俺は俺なのに」というエドワーズの言葉の方が私の胸には刺さりました。
エドワーズは町を出ていくことに決めます。
でもキャロラインも「神を信じないのは間違っている」「過去を恨んでいたら未来に希望を持てない」とはっきりとエドワーズにいい、エドワーズも考え直します。
ここは意外と早い展開でしたね。
教会に行き始めたエドワーズがすぐにまた信仰心を取り戻したかはわかりません。
それでもインガルス家やグレイスとの付き合いをとおして、エドワーズが少しずつ抱えている過去の苦しみを乗り越えてゆけるなら、それはたしかに明るい未来なのだと思いました。
見どころ
再登場のエドワーズが大活躍するところ。
水の入った大きな酒瓶をめぐるおかしなやりとりにも注目です。
ハンソンがいい味出してます。
つっこみポイント
信仰心があまりない自分には少し共感しにくいという点で、教会に行かないという理由で恋が終わりそうになるところです。
国や時代の違いでもあることは理解しているので、つっこみたいというよりは少し違和感を感じてしまった部分です。
一方、エドワーズが意外とあっさり教会に行き始めたところ。
ここはもう少し葛藤があってもよかったかも。
最後に
大草原の小さな家「エドワーズおじさんがやってきた」は、ウォールナット・グローブにやってきたエドワーズのお話です。
エドワーズの陽気な部分や酒好きなところ、そして新しい恋が描かれていて、基本的に楽しいストーリーです。
一方で彼の抱える過去の苦しみもわかります。
どうぞお見逃しなく。