大草原の小さな家「遠くで働く父さん」はどんなお話?
あらすじや感想を知りたい方はこのページを読めばわかります。
突然の雹が降り、インガルス家の小麦畑はダメになってしまいます。
チャールズは生活費を稼ぐため、遠くに出稼ぎに行くことになりました。
道中出会った仲間とともに、チャールズは危険で重労働な石切り場で働くことにします。
一方、家に残ったキャロラインは、農家の女性たちを集めて手作業で少しでも小麦を収穫しようと考え……。
家族のために危険な仕事をいとわないチャールズと、その仲間たちを描いたストーリーです。
家族愛がよく描かれています。
書いている人は、最近のドラマにあまりハマれるものがないアラフィフ女子、mariaです。
大人になってからふと懐かしい「大草原の小さな家」を観なおしたところ、どハマりしました。
今は昔の懐かしいドラマや映画を観る日々です。
おすすめ度
おすすめ度 ★4.5
家族のために危険な仕事もいとわず頑張るチャールズの姿が見られます。
留守を守るキャロラインの強い姿も。
チャールズの仲間たちの家族とのエピソードもよく描かれているのでおすすめです。
出番の多いキャラクター
チャールズ
キャロライン
ジャック(チャールズの出稼ぎ仕事の仲間)
ジェイコブ(チャールズの出稼ぎ仕事の仲間)
大草原の小さな家「遠くで働く父さん」のあらすじ
小麦の収穫時期になりました。
小麦畑で豊かに実った小麦を握りしめ、神に感謝するチャールズ。
広大な小麦畑にたたずむチャールズの姿。素敵な導入シーンです。
収穫する小麦で得られるお金を計算して、あれを買おう、これを買おうと楽しく語り合うチャールズやローラたち。
楽しい家族のだんらんのひとときです。
しかしある夜、突然の雹が降り、収穫目前だった小麦はダメになってしまいました。
悲しさ悔しさを押し殺して前向きになろうとするチャールズの姿が痛々しい…。
チャールズだけではなく、近所の農民たちも同じく雹の被害にあっていました。
チャールズは、家族のため、生活費を稼ぐために遠くへ仕事を探す旅に出ることにします。
旅立ちのシーン、切ないです。特にラブラブなチャールズとキャロラインの離れがたい様子が…。
チャールズは、道中でジャックとジェイコブという二人の男と出会います。
二人とも雹の被害にあった農家の男で、チャールズと同じく出稼ぎに行こうとしていました。
ジャックの紹介で、三人は石切り場で働くことになりました。
石切り場は岩を切って石材を造る仕事で、ダイナマイトも使うし、危険で重労働な仕事場です。
大変な仕事とわかっていても、家族のために勇敢に挑むチャールズたち。
チャールズの仕事は、鉄のハンマーと杭を使って石に穴を開ける仕事でした。
手元が狂えば、指がつぶれる危険な仕事です。
冷や汗を流しながらのテストに合格して、チャールズたちは石切り場で働き始めます。
石切り場のテストの場面は恐怖と闘うチャールズの緊張が伝わってきてドキドキです。
一方家で留守を守るキャロラインは、近所の農家の女たちを集めていました。
倒れてしまった小麦畑の小麦の穂を手作業で集めて脱穀し、少しでも小麦を収穫しようとみんなに呼びかけます。
過酷な日々が始まりました……。
大草原の小さな家「遠くで働く父さん」の感想
チャールズの強さ、頑張る姿が心に残る話です。
チャールズが家を離れて遠くに仕事に行くというエピソードは、大草原の小さな家には何度か出てきますが、その初回ですね。
出会って仕事仲間になる二人がどちらも良い人なのでよかった。
二人と仲良くなるきっかけの小道具に、チャールズの底の破れた靴が上手く使われています。
チャールズたち三人が仕事の休憩時に、お互いの家族のことを話す場面はとても好きでした。
家族を思い出して少し涙ぐむチャールズに胸がつまりました。
またここでのジャックのある仕草は、終盤の印象深いシーンにつながります。
物語は豊かに実った小麦畑と、家族で夢のある未来を語り合う明るい場面から始まり、雹で事態が暗転します。
楽しく明るい場面から反転して悲劇へ、という大草原の小さな家でよくある王道の展開ですが、やはり切なく引き込まれました。
石切り場でのチャールズたちの仕事は本当に危険と紙一重で、ずっと見ていてハラハラし通しでした。
鉄のハンマーで手を潰されないかという恐怖と闘うチャールズたちの心情が伝わってきて、思わず手に汗握りながらの鑑賞でした。
手に血豆を作りボロボロになりながら働くチャールズには感服しかありません。
一方のキャロラインも、チャールズがいない間ただじっと待っているのではなく、みんなで力を合わせて自分たちで出来ることを少しでも頑張ろうとします。
「そんなことをしても仕方がない、小麦なんて出来るわけがない」と非協調的な女性がいるのはリアルでしたね。
手伝うローラやメアリーの姿はけなげの一言です。
苦難を乗り越えて、小麦を作りだすキャロラインたちの姿には良かったね…と素直に感動しました。
石切り場で危険な仕事を頑張ったチャールズたちですが、ジャックに悲劇が訪れます。
この場面はショッキングです。
改めて危険と紙一重の仕事だったんだと。
一歩違えば、チャールズがジャックの立場かもしれなかったのですから。
保障とか保険とかも特になかったように見えるのでなおさらです。
ジャックの給料をチャールズに託して終わり、という最終日の事務的な様子が悲しい。
チャールズとジェイコブの別れのシーンは、子供の誕生という明るい話題があってが少しだけ救われました。
ジャックの家を訪れるチャールズのシーンは、息子の描写が良くて、とても印象深かったです。
チャールズの頑張る姿と家族への思いがよく伝わってくるお話でした。
ただ感動的なだけではなく、重い出来事も描写されるのが大草原の小さな家らしさでもあります。
見どころ
石切り場で働くチャールズたちの緊張感ある仕事の描写。
危険と隣り合わせでハラハラします。
男たちの家族への思いがあふれる石切り場の休憩シーン。
チャールズがジャックの家を訪れるシーン。
つっこみポイント
特にありません。
よく出来たストーリーだと思います。
最後に
大草原の小さな家「遠くで働く父さん」は、遠くへ出稼ぎに行くチャールズの頑張る姿を描いた話です。
家族のために危険な仕事をいとわないチャールズの強さと家族への思いをどうぞお見逃しなく。