大草原の小さな家という名作海外ドラマがあります。
子供の頃に観たけれど、どんなあらすじだったっけ?
後半の話を思い出せない!
最終回を知りたい!
懐かしい!
また観てみたい!
そんな、大草原の小さな家のあらすじや感想を知りたい方は、このページを読めばわかります。
書いている人は、最近のドラマにあまりハマれるものがないアラフィフ女子、mariaです。
大人になってからふと懐かしい「大草原の小さな家」を観なおしたところ、どハマりしました。
今は昔の懐かしいドラマや映画を観る日々です。
大草原の小さな家の基本情報
大草原の小さな家は、アメリカの西部開拓時代を生きる家族を描いたドラマ
大草原の小さな家は、アメリカの西部開拓時代を生きたインガルス家を中心に様々な人間模様が描かれた長編ドラマです。
美しい大自然や素朴な田舎町を舞台に、生き生きとした魅力ある登場人物たちが活躍します。
主人公はインガルス家の次女ローラ。
ドラマはローラの子供時代から始まり、大人になり結婚後までの10年以上の長期にわたります。
ローラ役のメリッサ・ギルバートはもちろん、ほとんどの主要登場人物は最初から最後まで同じ役者が演じているため、その成長ぶりを見届けられるのが大きな見どころです。
やんちゃなローラが大人の女性になり恋をする様子を、自分のことのように応援したり、理想的な両親チャールズとキャロラインに憧れたり…懐かしいです。
製作・放送情報
アメリカで1970~80年代に製作され、放送された長編テレビドラマ。
少し遅れて日本でもNHKで放送され、人気ドラマとなりました。
原作は、主人公のローラ・インガルズ・ワイルダーの自叙伝的小説「大草原の小さな家」。
ドラマの総監督は、マイケル・ランドン。
マイケル・ランドンはインガルス家の父親チャールズ役としても出演しています。
ローラ、チャールズなどインガルス家の魅力的なキャラクターたち
ドラマスタート時点でのインガルス家の家族構成。
ローラ・エリザベス・インガルス(インガルス家の次女)
やんちゃでおてんば。釣りや野球が大好きな元気な女の子。
その一方、可愛らしい人形や綺麗なドレスにあこがれる女の子らしさもあります。
メアリー・インガルス(インガルス家の長女)
金髪青い目の美少女。
その美貌から多くの男性に好意を寄せられます。
メアリー自身は真面目で勉強が好きな優等生。
キャりー・インガルス(インガルス家の三女)
くったくのない笑顔が印象的な可愛らしい少女。
チャールズ・インガルス(父親)
頼りがいのある強くたくましい理想の父親。
キャロライン・インガルス(母親)
優しく美しい良妻賢母。元教師で賢く、料理も裁縫も得意。
物語は長期にわたるので、新たな子供が産まれたり、また養子をもらったり、インガルス家の家族構成も変わっていきます。
エピソードは一話完結で観やすい
大草原の小さな家は、基本的に一話完結のエピソード。
たまに二話にまたがる前後編や、一時間半くらいの長めのものもありますが、ほとんどは50分弱の一話完結ものなので、観やすいドラマです。
テーマはエピソードごとに多岐にわたります。
家族愛や恋愛などを描いた感動的なエピソードから、コメディタッチのもの、人種差別・アルコール中毒・ドラッグ・虐待・レイプなどかなり重いテーマを扱ったものまであります。
変化に富んだエピソードが緩急つけて登場するのと、主人公がエピソードごとに替わるので、長く観続けても飽きないのが特徴です。
逆に、自分の好みに合う話だけ選びながら観るという楽しみ方も出来るでしょう。
大草原の小さな家シーズン1のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン1)
アメリカの西部開拓時代、より豊かな生活と土地を求めて、インガルス一家は故郷を旅立ちました。
インガルス家は、頼りがいのある父チャールズ、優しい母キャロライン、優等生の長女メアリー、やんちゃな次女ローラ、無邪気な三女キャリーの五人と愛犬ジャックです。
ウォールナット・グローブを新天地に決め、インガルス家は新しい土地で新しい生活を始めます。
ウォールナット・グローブの町には、個性的な住民がたくさんいました。
意地悪で高慢なオルソン夫人と、彼女にそっくりなその娘ネリー。
みんなから頼られている医者のベイカー先生。
信仰深いオルデン牧師など。
インガルス家の親友となるエドワーズとも初回「旅立ち」で出会います。
チャールズは町で働き始め、インガルス家は多くの友達を得ました。
ローラとメアリーは学校に通うようになり、友達と出会い、勉強だけではなく多くのことを学んでゆきます。
楽しいこともありますが、困難な出来事も多く起こり、みんなで力を合わせて乗り越えていきます。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン1)
旅立ち(シーズン1第1話)
インガルス一家は、ウォールナット・グローブに移住する前、一時別の土地で暮らします。
そこでの生活を描いた第1話は、大草原の小さな家の原点ともいえるエピソードです。
大自然の美しさや厳しさがふんだんに描かれ、自分たちの手で一から家を建てるチャールズたちの姿を楽しめます。
すばらしい収穫(シーズン1第2話)
新しい生活のため、家族のために朝から晩まで仕事を頑張るチャールズ。
しかしチャールズは木から落ちてろっ骨を折る大ケガをしてしまいます。
ウォールナット・グローブに引っ越してきたインガルス一家に降りかかる最初の困難。
最後のローラのナレーションでタイトルの意味が分かるのが秀逸です。
わたしの母さん(シーズン1第3話)
ローラとメアリーは学校に通い始めます。
ローラは学校へ行きたくなかったのですが、優しくて綺麗なビードル先生と出会い、苦手だった読み書きも頑張るようになります。
意地悪なオルソン夫人とキャロラインは卵の買取りをめぐって反目しあい、オルソン夫人の娘でやはり意地悪なネリーとローラもライバル関係になりますが…。
長きにわたってローラのライバルとなる意地悪お嬢様ネリー初登場の回です。
ローラvsネリー、キャロラインvsオルソン夫人の幕開けの物語。
ローラの初恋(シーズン1第6話)
ローラは、転入生のジョニーを好きになります。
しかしジョニーは勉強のできるメアリーを好きになってしまいます。
メアリーはジョニーのことはまるで眼中にありません。
ローラはジョニーの気を引こうと色々頑張りますが、効果はむなしく、メアリーへの嫉妬心でいっぱいになります…。
幼いローラの切ない初恋を描いたエピソード。
甘酸っぱいです(笑)
オルガの靴(シーズン1第8話)
ローラは、生まれつき足の不自由な少女オルガと友達になります。
オルガは左右の足の長さが違うので、片足を引きずりながらしか歩けません。
でもオルガはそんな障がいにひねくれたところもなく、前向きで明るい女の子でした。
チャールズは、オルガに合わせた靴を作れば彼女が普通に歩けるようになるのではと思いつき、オルガの靴を作らせて欲しいとオルガの父親に提案します。
しかし頑固なオルガの父親は、それをいらぬおせっかいだと受け入れず…。
障がいのある少女とローラの交流を描いた印象深いストーリー。
チャールズの優しさが、オルガと父親の関係を好転させる様子には胸を打たれます。
ローラの祈り(シーズン1第14話)
インガルス家に男の子が誕生します。
初めての息子にチャールズは夢中になり、“坊や”と呼んで可愛がります。
ローラは父さんの愛情を独占する弟に嫉妬しますが、チャールズは気がつきません。
やがて坊やは病気になり、家族は回復を祈りますが、ローラはお祈りをしませんでした。
不幸なことに、坊やは天に召されてしまいました。
自分のせいで弟が亡くなったと思い、ローラは苦しみます。
ローラは、自分の命と引き換えに弟を生き返らせて欲しいと神様に祈ることを決意して、家を出ます…。
神様に近づきたいと、高く険しい岩山を懸命に登っていくローラ…。
あらすじを書いているだけで思い出してちょっと涙が出そうです。
女三姉妹のあとに生まれた男の子に夢中になってしまうチャールズの気持ちも、女の自分はもう必要とされていないと感じてしまうローラの気持ちもよくわかります。
ローラが家出して初めて、ローラの抱えていた苦悩を知るチャールズの気持ちも。
ローラの祈りでは、家出したローラが出会うジョナサンの描写が素晴らしいのですよね。
ジョナサンはただの優しい人間だったのか、それとも神様の遣いだったのか。
一時間半の長編ですが、どちらとも取れる余韻あるラストまで一気に観てしまいます。
ローラの祈りは、印象深くかなり人気のあるエピソード。
シーズン1ではもちろん、大草原の小さな家全シーズンを通してもベストエピソードの一つでしょう。
私にも、このローラの祈りは記憶にありました。
子供の頃観たきりで、細かいところは忘れていましたが、大筋は覚えてしましたね。
大人になって改めて観直すことが出来て感動もひとしおでした。
後光が差すようなジョナサンの登場シーンははっきりと記憶にあり、そうそう!これこれ!と興奮しました。
いたいけなローラの祈りの結末は、ぜひその目に焼きつけてください。
感想(大草原の小さな家シーズン1)
大草原の小さな家の始まりです。
ローラも、キャロラインも、みんな若い…!
ローラ、こんなに小さかったんですね。
正確な年齢はドラマには出てきませんが、6~7歳くらいの設定に見えます。
そばかすがあって、前歯がちょっと出ていて、本当に幼い少女で、この後の美しく成長していくローラを知っている自分には初回からすでに懐かしさでいっぱい。
大草原の小さな家シーズン1は名作の宝庫です。
笑える話、感動する話、シビアな現実をつきつけられる話がバランスよく入っていて、ほとんどハズレがありません。
正直、シーズン8、シーズン9あたりになると飛ばしてもいいかと思う話も出てきますが。
幼くて無条件に可愛いローラやメアリーを堪能できるシーズン1です!
大草原の小さな家シーズン2のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン2)
シーズン1に引き続き、ウォールナット・グローブで暮らすインガルス一家には様々な出来事が起こります。
視力の落ちたメアリーは眼鏡をかけることになりました。
ローラは幼い恋をいくつか経験します。
エドワーズは、グレイスと再婚して三人の孤児を引き取ることになりました。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン2)
町一番の金持ち(シーズン2第1話)
キャロラインは、オルソン商店でツケで買い物をしていることでオルソン夫人に嫌味を言われます。
カッとしたキャロラインは週末にはツケを全部払うと啖呵を切りますが、チャールズの働く製材所の取引先が倒産したことで、ツケは払えなくなります。
支払いの延期をオルソン夫妻に頼みに行ったチャールズとキャロラインでしたが、オルソン夫人の高飛車な態度に怒ったチャールズは、すぐに支払うと言って店を去ります。
インガルス家は、家族で力を合わせて臨時の仕事を頑張りお金を作ることにします…。
一生懸命に働くことの尊さ、家族愛の素晴らしさがよく伝わります。
働く父さんの悪口を言われてローラがネリーを殴る場面もあります。
ネリーは本当に意地が悪い。
ネルスの最後の言葉が印象深いエピソードです。
釣り友だち(シーズン2第3話)
町に銀行が出来て、銀行家のスプレイグが引っ越してきます。
スプレイグは冷たく偏屈な男で、ビジネスライク。
町の住民と打ち解けることは一切ありませんでした。
農業の融資を申し込んだチャールズにも、学校の教科書を買うための寄付を頼みに来たキャロラインにも冷たい態度を取ります。
一方、釣り好きのローラは、いつもの池で釣りをする見知らぬ男と知り合います。
ローラと男は、何度か顔を合わせるうちに釣りを通じて仲良くなっていきました。
やがてローラは、仲良くなった男がみんなに嫌われているスプレイグだと知ります。
名乗らなかったスプレイグをとがめるローラですが、ローラがチャールズの娘だと知ったスプレイグは、父親の融資のために自分に近づいたのかと逆にローラを責めます…。
大好きなエピソードです。
魚がよく釣れるローラと全然釣れないスプレイグの対比のシーンが面白く、徐々に二人が打ち解けていく様子は微笑ましいです。
スプレイグの馬車を追いかける愛犬ジャックの場面はどのように撮影したのかな?という想像もふくらみます。
人の愛情や友情を信じなかった男が、ローラとの交流で得たものとは。
スプレイグは個性的で魅力あるキャラクターです。
この後のエピソードでも少し再登場しますが、すぐ出なくなるのが惜しい。
レギュラー出演して欲しかったなあ…。
思い出(シーズン2第7話&第8話)
インガルス一家の隣人ジュリアは、病気で余命いくばくもないことが分かります。
ジュリアは誇り高く信仰深い女性で自分の運命を受け入れますが、三人の子供の行く末だけは案じていました。
ジュリアは、三人の子供の引き取り手を探してほしいとチャールズに託し、やがて亡くなります。
三人は行き先が決まるまでエドワーズとグレイスが面倒を見ることになりました。
チャールズは、どうにか三人一緒に引き取ってくれる家を見つけようとしますが、それは難しいことでした。
やがて男の子二人を引き取りたいと言う家と、女の子一人を引き取りたいと言う家が現れます。
チャールズは色々考えた末、そうする苦渋の決断をします。
エドワーズには、妻子を亡くして苦しんだつらい過去があり、また家庭を持つことに自信がありませんでした。
しかし最後、グレイスに結婚を申し込み、三人の子供の養父になることを決意します。
前半で亡くなってしまうジュリアがとても立派な女性で、心を打たれます。
彼女が最後に残した言葉は「わたしを思い出すときは笑顔で。思い出して悲しむのならいっそ忘れて下さい」でした。
いつも明るいけれどじつは心に傷を持つエドワーズが、グレイスと再婚して三人の親になることを決意する場面は感動的です。
捨てられた三匹の子犬の引き取り先を探すローラの話が並行して描かれているのもよかったです。
キャンプ(シーズン2第9話)
ひょんなことから、インガルス家とオルソン家は一緒にキャンプに出掛けることになります。
その珍道中や、ローラとネリーが川に落ちて流されてしまう事件などが描かれます。
オルソン夫人がいつになく張り切って、力仕事を頑張ったり、素直な心を内をキャロラインに見せて弱音をはいたり、普段とは違った一面を見せてくれます。
ネリーも一瞬ローラに素直に謝ったり。
笑いもあり、スリリングな場面もあり、面白いエピソードです。
いつわりの友情(シーズン2第13話)
科学の得意なジェイソンが転校してきて、ローラもネリーも彼が好きになります。
ローラはジェイソンの実験を手伝って仲良くなりますが、ネリーは高価で珍しい蓄音機を手に入れて、これでジェイソンの興味を引きます。
分が悪くなってきたネリーは、ローラをだまして「ジェイソンが好き」だと話させ、その言葉をひそかに蓄音機で録音して、学校でみんなに聞かせます。
相変わらずのネリーの意地悪さが炸裂のエピソード。
ローラがジェイソンが好きなのがみんなにばれてしまい、ショックを受けるのは当然で可哀そうでした。
学校のみんなにからかわれて、気の強いローラもついには泣き出してしまいますが、最後にジェイソンが男を見せてくれます。
ジェイソン、顔もイケメンですが、行動もかなり格好いいです!
感想(大草原の小さな家シーズン2)
大草原の小さな家のシーズン2も、シーズン2に劣らぬ面白いエピソードが目白押し。
シーズン2後半は、若干重めで暗めのテーマが多い気がします。
モルヒネ中毒や戦争兵士の苦しみを描いた「兵士の帰還」は心に残ります。
大草原の小さな家にしては少し珍しいホラー調の「母さんの傷」やスリリングな「暴走する車両」も印象深かったです。
でも一番好きなのは「釣り友達」と「思い出」でしょうか。
いつもと少し違うオルソン夫人が楽しめる「キャンプ」も捨てがたいです。
大草原の小さな家シーズン3のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン3)
ニセ牧師に扮してウォールナット・グローブの住民から寄付金を集めて盗もうとする男の話から始まり、ネリーが落馬したり、キャリーが穴に落ちたり、相変わらず様々なことが起こるインガルス一家です。
チャールズの母が亡くなり、絶望したチャールズの父は、自殺しようとします。
しかし孫のローラとの交流をとおして生きる希望を再び得るのでした。
メアリーは、エドワーズの養子になったジョンと愛し合うようになり結婚しようとしますが、ジョンの夢のためにつらい決断をします。
ローラは出来心でネリーのオルゴールを盗んでしまい、その罪悪感に苦しみます。
メアリーが大病を患い、その治療費をかせぐために血眼になるチャールズの話「愛と祈り」、金の発掘に夢中になった人々が少しずつ狂っていく「黄金の国」など見ごたえあるエピソードが多いです。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン3)
にせの牧師さん(シーズン3第1話)
ホッジキスは、高熱を出し倒れていたオルデン牧師を助けました。
ホッジキスは寝込んでいるオルデン牧師のかわりに、牧師のふりをしてウォールナット・グローブに被災地への寄付を募りに行きます。
勝手にオルデン牧師の服を着てすっかりにせ牧師になりきって。
町の人々をだまして、集めた金や物資をそのまま奪う計画なのです。
しかし行く先々で予想外の展開が起こります。
ホッジキスは何度もにせ牧師だと正体がばれそうになりますが、どうにかギリギリその難関を切り抜けていきます。
逆にみんなに素晴らしい牧師だと感謝され、だんだんと複雑な感情になっていき…。
とても好きな話です。
大草原の小さな家には、悪人になりきれない悪人が良く出てくるのですが、「にせの牧師」のホッジキスもその一人。
またメアリーがホッジキスの助手として活躍するので出番が多く嬉しいです。
ネリーの落馬(シーズン3第2話)
ローラから譲られた馬バニーに乗って、ネリーが落馬して足が動かなくなってしまいます。
責任を感じたローラは毎日ネリーを見舞い、宿題を手伝いますが、じつはネリーは足が動かないフリをしているのでした。
ネリーの面倒を見るのでいっぱいいっぱいで、自分の勉強はおろそかになるローラをチャールズキャロラインは心配しますが、ローラは罪悪感からネリーを見放すことは出来ません。
しかしついにネリーが仮病を使っていることをローラは知り、痛烈な仕返しをくらわせます!
ネリーの意地悪さ、ローラのけなげさが際立つエピソード。
最後、池にダイブするネリーと気絶するオルソン夫人には、ローラ以上にスカッとすること間違いなしです。
シーズン2の「いつわりの友情」で出てきたローラのボーイフレンド、ジェイソンも再登場します。
二人だけのレース(シーズン3第3話)
前話「ネリーの落馬」の続編に当たるエピソード。
ローラはバニーに乗って競馬大会に出ることになります。
ローラをうらやむネリーに、オルソン夫人はサラブレッドを買い与えました。
本物の競走馬には勝ち目がないと、他の出場者は辞退しますが、ローラは優勝を目指して頑張ることを誓います。
しかしレース当日、本番直前にウィリーが腹痛を起こし、ローラは遠くへ出かけたベイカー先生を呼び戻すためバニーを飛ばします。
疲れ切ったバニーをレースでまた走らせることはできないと、ローラはレースの延期を提案しますが、オルソン夫人はそれを許さず…。
最後のローラとオルソン夫人の会話がよかったです。
「ネリーの落馬」とともにネルスの人柄の素晴らしさも光ります。
穴に落ちたキャリー(シーズン3第4話)
草原で昆虫採集に夢中になっているメアリーとローラが目を離したすきに、キャリーが深い穴に落ちてしまいます。
町の人々が集まり、みんな必死にキャリーの救助活動を行いますが、だんだんにキャリーの声も聞こえなくなり…。
真夜中の暗い場面で緊張感のある救助シーンが続き、引き込まれました。
いつも優しいキャロラインが、思わず激昂してビードル先生を責めてしまう場面が印象的でした。
そのくらい追い込まれていたのだなと。
それでもすぐに我に返って、ビードル先生に謝罪するキャロラインは素晴らしすぎますね。
長年反目しあっていたハンソンとラウディが、キャリーの救出を通じて和解できたのが良かったです。
春の別れ(シーズン3第6話&第7話)
チャールズの母が亡くなり、チャールズの父は絶望的になって自殺を図ります。
どうにか助け出した父を連れてキャールズは家に帰ります。
おじいさんは、可愛い孫たち、特に亡くなった妻の面影を残すローラになぐさめられ、元気を取り戻していきました。
ある日、ローラの愛馬バニーが大けがをしてしまいます。
ローラを悲しませたくなくて、おじいさんは思わず「バニーを助ける」とローラに約束します。
しかしバニーの状態は重く、チャールズは銃でバニーを撃ち安らかな死を与えました。
約束を破ったとローラに責められたおじいさんは、打ちひしがれ家を出ていきますが…。
バニーの死はショックでしたが、おじいさんとローラのすれ違う気持ち、また心を通わせていく様子には心を打たれます。
いつも理想の父親であるチャールズが、自分の父の前では、文句も言うひとりの息子であることも新鮮でした。
風の中の初恋(シーズン3第12話)
メアリーとジョンは愛し合うようになり、結婚の約束をしました。
ジョンは詩人になるのが夢で、出版社に詩を送ったところ、奨学金で大学へ行ってもっと勉強することを提案されます。
都会へ行くより地元で農業を継いでほしいエドワーズと、長く離れたくないメアリーの気持ちもわかり、ジョンは詩人になることを諦め、農民になることを決意します。
エドワーズは喜び、ジョンとメアリーのための家を建て始めますが、ジョンの顔からは笑顔が消え…。
メアリーとジョンのほろ苦い恋のエピソード。
メアリーは結局、ジョンの夢を応援することを決め、寂しさをこらえてジョンを大学へと送り出します。
切ない…!
メアリーとジョンの恋物語は、大草原の小さな家シーズン4「風の中の別れ」に続きが描かれます。
愛と祈り(シーズン3第16話第17話)
メアリーが大病を患い、都会の大きな病院に行くことになります。
入院費や手術費を稼ぐために、チャールズとエドワーズは仕事を求め、危険なトンネル工事現場で働き出します。
メアリーの治療費のために必死なチャールズは、どんどん危険な仕事を請け負うようになり、ついに爆破事故を起こし、トンネルの中に閉じ込められてしまいます…。
メアリーは災難が続きますね。
愛する娘のためお金を稼ぐことに必死になるあまり、普段の彼だったら考えられないような行動をチャールズはしてしまいます。
トンネルに閉じ込められたのも自業自得。
でもそんなチャールズを見捨てなかったエドワーズや仲間たちがいてよかったと思えるエピソードです。
悪夢のオルゴール(シーズン3第19話)
ローラは、ネリーの部屋に遊びに行ったとき、出来心から美しいオルゴールを盗んでしまいました。
それをネリーに気がつかれ、ローラは思わず「誰にも言わないで。その代わりにネリーの言うことを何でも聞く」と約束してしまいます。
ネリーは、ローラに自分の主催する「なかよしクラブ」に入るよう強要し、ローラは仲の良かったアンナをはからずも仲間外れにしてしまいます…。
おなじみの意地悪ネリーが大活躍の回です。
罪の意識にさいなまれるローラが痛々しい。
ローラを利用して、アンナを笑いものにしようとするネリーがまた…。
あやうくアンナとの友情も壊すところでしたが、ローラが勇気を出して両親に盗みを告白するシーンが良かったです。
ローラの苦しみを分かってくれ、許してくれたネルス・オルソンも素敵でした。
黄金の国(シーズン3第21話)
ウォールナット・グローブでは長雨のせいで農業の収穫が見込めなくなりました。
生活のため、チャールズ一家とエドワーズ一家は遠くの町へ金の採掘へ出掛けることにします。
治安の悪い町に、金を掘り当てて一攫千金を狙う人々が集まってきます。
ローラは風変わりな老人と知り合いますが、彼は「金は人を変えてしまう」と言いました。
チャールズとエドワーズは、すぐに金を見つけ100ドル以上を手に入れ舞い上がります。
しかし仲間がもっと大量の金を見つけます。
友達の成功を喜びつつ複雑そうなチャールズを見て、キャロラインは不安を感じていました。
やがて金をめぐって人殺しや盗みが周囲で起こるようになります…。
金の魔力に取りつかれた人々が少しずつ狂っていく恐ろしさががよく描かれたエピソードです。
チャールズほどの出来た人間でも、例外ではありませんでした。
最後は、老人の焼身自殺というかなりショッキングで重い展開です。
チャールズがローラに真実を伝えなかったのは、救いといえるのか…難しいところです。
色々と考えさせられるストーリーでした。
感想(大草原の小さな家シーズン3)
ローラとネリーのライバル関係がよくわかる「ネリーの落馬」、「二人だけのレース」、「悪夢のオルゴール」など、大草原の小さな家のシーズン3も絶好調です。
一方、メアリーはジョンとの切ない初恋があったり、病気になって入院したり受難の多いシーズンでしたね。
それでもメアリーが婚約するほど大きく成長したのに感慨深いです。
「にせの牧師さん」、「いたずらヤギ」などは笑って楽しめる大草原の小さな家の名作だと思います。
「愛と祈り」や「黄金の国」では、いつも理想的で正しい父親チャールズの持つ人間らしい一面も観ることが出来てよかったです。
大草原の小さな家シーズン4のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン4)
ローラの愛犬ジャックが天国に旅立ちました。
インガルス家には新しい犬ギャングが加わります。
メアリーは、シカゴの大学に通う婚約者ジョンに会いに行きますが、つらい別れを経験します。
インガルス家と仲の良かったエドワーズ一家は遠くへ引っ越し、ガーベイ&アリス夫妻と一人息子アンディがやってきました。
ガーベイは公私ともにチャールズの相棒に、アンディはローラと友達になります。
ネリーは恋人が出来て、10分だけ結婚しました。
またキャロラインは妊娠し、ローラたちの妹が産まれます。
メアリーにはつらい運命が待っていました。
幼い頃の病気の影響で視力を失い、失明してしまいます。
絶望するメアリーでしたが、盲学校で厳しいアダム先生と出会い、前向きになります。
そしてアダムと愛し合うようになるのでした。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン4)
愛はひとりぼっち(シーズン4第1話)
町で、空想の家に住む風変わりな老女ケジアが現れ、オルソン夫人はじめ町の人々は彼女を忌み嫌います。
ローラはそんなケジアと仲良くなります。
一方、ローラの愛犬ジャックが寿命を迎え天国に旅立ちました。
ローラはとてもショックを受けます。
チャールズは、ローラをなぐさめようと、出先で出会った野良犬を連れ帰り、ギャングと名づけ飼い始めました。
しかしローラにとってはジャックが世界一の犬で、ギャングに冷たくあたります。
ギャングを冷たくあしらい追い返すローラを見て、ケジアはローラに野良犬も自分も寂しいから愛されたいのだと説きます。
ローラはまた犬を愛することが怖かったのですが、ケジアの言葉に、ギャングを受け入れます…。
自分は犬のジャックがとても好きだったので、ジャックのあっけないほどの突然の死にはかなり動揺しました。
ジャックの最後の場面は何度見ても涙がこぼれます。
私自身、昨年長く飼っていた猫を亡くし、とても落ち込み、その半年ほどあとに縁あって別の子猫を保護して飼い始めました。
ローラの心情には共感出来るところばかりでした。
ジャックはシーズン1の初回「旅立ち」からインガルス家の一員でした。
「旅立ち」で、ローラたちの乗る幌馬車の後ろをトコトコついて歩くジャックの可愛らしい姿に、いっきに大草原の小さな家の世界へ引き込まれた瞬間をはっきりと覚えています。
ジャックは天国へ旅立ちましたが、大草原の小さな家のエンディング映像では、幼いローラと一緒に草原をかけていくジャックの姿を毎回観ることが出来るのが何よりのなぐさめです。
また、シーズン5の「なかよしの妖精」では、天国で幸せそうに遊ぶジャックの姿が見られて感動です…!
風の中の別れ(シーズン4第2話)
メアリーは、シカゴの大学に通う婚約者のジョンにサプライズで会いに行きます。
もうすぐ大学の舞踏会があるとジョンの手紙にあったので、メアリーはジョンと踊るのを楽しみにしていました。
キャロラインは、昔、自分がチャールズと踊ったときに着た美しいドレスをメアリーのために仕立て直してくれました。
シカゴで再会したジョンは、すっかり都会っぽくなっていて、じつは新しい彼女もいたのです…。
木綿のハンカチーフの世界です。
都会の大学に通うジョンは、変わってしまいました。
それにしても、同じ舞踏会で、メアリーともう一人の彼女の間を行ったり来たりするジョンには遊び慣れた男のスマートさは全くなく、情けない限り。
あっという間にチャールズに二股がばれてしまいます。
淡いブルーのドレスを着たメアリーの清楚な美しさが印象的でした。
ジョンに別れを告げられ、もう恋なんてしないと涙を流すメアリーですが、帰りの汽車では新しい恋の予感もあります。
美しいメアリーを周りの男が放っておくわけはないんですよね。
最後に出会ったパトリックは、「気球が飛ぶ日」ではメアリーの新しいボーイフレンドとして再登場します。
悲しきボクサー(シーズン4第10話)
町に、盛りを過ぎたプロボクサー、ジョー・ケイガンがやってきます。
参加費を払ってケイガンと対戦し、勝てば賞金がもらえるという興行で、成り行きでチャールズが参加しますが、勝ってしまいます。
じつはケイガンは長年の無理がたたって体がもうボロボロだったのです。
ベイカー先生は、ケイガンにボクシングを止めなければ死ぬと伝えます。
興行主の男ムーディーは、もう使い物にならないと見切りをつけ、ケイガンを置いて去っていきました。
絶望したケイガンは自殺未遂を起こし、間一髪で助かります。
チャールズは責任を感じて、ケイガンが立ち直るまで彼の面倒を見ることにしました。
ケイガンは徐々に健康な体と気力を取り戻し、ウォールナット・グローブで人生をやり直すことを決めます。
一方、ケイガンを見捨てたムーディーは、ケイガンの代わりのボクサーを探していました。
偶然ケイガンの息子と出会い、ムーディーは彼を次の食いものにすることにします…。
年老いたボクサーの悲哀を描いたエピソードです。
ムーディーがひどい男過ぎて、かなり胸糞の悪い気持ちでした。
ケイガンで散々稼いだ挙句、使い物にならなくなったらポイ捨て。
ケイガンが別れた妻子に送っていたはずの仕送りは、ずっとムーディーが着服していました。
おかげで息子は父を恨んでいます。
そして今度はケイガンの息子を利用しようとして…。
ケイガンは最後の誇りをかけて、息子と闘い、勝ち、息子にボクシングを諦めさせます。
親子の名乗りはあげないまま、ケイガンが息子と最後の会話を交わすシーンはとても印象深いです。
気球が飛ぶ日(シーズン4第10話)
インガルス一家はマンケイトのお祭りの日に遊びに来ます。
メアリーをめぐってパトリックとキャスが恋のさや当てを行います。
そのとばっちりから、終盤、キャリーだけを乗せた気球が空に飛び立ってしまい…。
正直ストーリー性はあまりなく、祭りの喧騒の中で次々起こる出来事を楽しむお話。
的当ての標的になるローラやネリー、ピクルスの品評会で争うキャロラインとオルソン夫人、いつまでたってもメリーゴーランドに乗れないキャリーなど、見ていて楽しい場面がいっぱい。
全編を通して描かれるスリの男と、そのスリの男を狙う女の顛末が可笑しいです。
それにしても、どこへ行ってもモテモテなメアリーですが、今回はちょっと悪い女です(笑)
若い夢(シーズン4第12話)
ネリーにルークという恋人が出来ます。
ルークは母を亡くしており、父親と二人暮らしでした。
養豚場の息子でいつも裸足のルークを、オルソン夫人は気に入りません。
無作法でネリーには釣り合わないと、ネリーとルークの交際を禁じますが、若い二人の恋はとまりませんでした。
そしてルークの父親アダムとビードル先生もいつしか惹かれあうようになります。
オルソン夫人の反対を見越して、ネリーとルークは駆け落ちして勝手に結婚してしまいます。
オルソン夫妻とアダムとビードル先生はあわてて二人の後を追い…。
恋するネリーは、意外にも素直で可愛いです。
いつもの意地悪さや高慢さは影をひそめ、見た目で人を判断することもしません。
ネリーとルークの結婚初夜を阻止しようと奮闘する大人たちが可笑しかったです。
次なるネリーの恋が描かれるのは、シーズン6の「愛してる、愛してない」なのですが、ネリーは意外と中身で男の人を好きになるのだとわかります。
大草原の小さな家では、ローラの恋もいくつか描かれますが、こちらはほとんど一目惚れ。
ローラ、明らかに面食いです(笑)
ネリーとルーク、ビードル先生とアダムの四人でピクニックをする場面はレアで微笑ましかったです。
失われた光(シーズン4第21話&第22話)
メアリーの目がだんだんに悪くなっていきます。
大きな病院で検査したところ、幼い頃の大病の影響で視力が徐々に低下しており、もうすぐ失明すると医者に宣告されます。
チャールズは信じたくなくて、過酷な事実をメアリーに告げることがなかなかできません。
チャールズがようやくメアリーに真実を告げ、やがてメアリーは本当に失明します。
メアリーは絶望しますが、彼女の将来のため、両親は心を鬼にしてメアリーを遠くの盲学校に入れました。
盲学校でメアリーはアダムという先生と出会います。
アダムはメアリーに厳しく接し、メアリーは「目の見えるあなたには私の気持ちはわからない」と反抗します。
しかし、アダムの根気強い教えで、徐々にメアリーは前向きになり、様々なことを出来るようになっていきました。
三ヶ月の特訓が終わり、メアリーは盲学校を卒業することになります。
メアリーは、別れの間際に、じつはアダムも目が見えないことを初めて知ります。
二人は愛を確かめ合い、メアリーは、アダムとともに盲学校の先生になることを決意するのでした。
大草原の小さな家のメインキャラクターであるメアリーが失明するというショッキングなエピソード。
子供の頃観たときもかなり驚いて、大筋は覚えていましたね。
大人になって観返すと、メアリーはもちろん、チャールズやローラの苦悩もよく描かれていて、引き込まれます。
アダムとメアリーがお互いの顔を触れ合って愛を確かめ合う場面は感動で胸がいっぱいになりました。
ジョンとの悲恋もあったけれど、アダムという運命の相手に巡りあえてよかったね、メアリー。
感想(大草原の小さな家シーズン4)
大草原の小さな家のシーズン4は、メアリーがメインで活躍するエピソードが多かったですね。
最終話の「失われた光」は特にメアリーの過酷な運命を描いており、見逃せないです。
恋するネリーの「若い夢」も面白い。
シーズン3まで活躍していたエドワーズが、引っ越す場面もないまま、しれっといなくなったのはショックでした。
新しいチャールズの相棒ガーベイはいい人なんだけれど、個性的なエドワーズに比べるとちょっと大人しい印象なんですよね。
エドワーズの再登場はシーズン8まで待たなければなりません。
シーズン9では大活躍してくれます。
ローラは恋もしますが、まだまだ遊ぶ方が好きな年齢で、メアリーやネリーは一足先に大人の階段を上り始めている印象の大草原の小さな家シーズン4です。
大草原の小さな家シーズン5のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン5)
ウォールナット・グローブで経済的に立ち行かなくなり、インガルス一家は繁華な街ウィノカに引っ越します。
ウィノカには、メアリーとアダムが働く盲学校もありました。
チャールズとキャロラインはホテルで働くようになり、同じくウィノカにやってきたガーベイやオルソン夫妻は酒場で働くようになります。
ローラはウィノカでたくましく生きている孤児アルバートと出会い、家族ぐるみで彼と仲良くなります。
やがて都会での生活に疲れ、インガルス一家は再びウォールナット・グローブに帰ることにしました。
アルバートも一緒にウォールナット・グローブに来ることになりました。
すっかり寂れていた町をみんなで力を合わせて再建し、徐々に町に活気が戻ります。
メアリーとアダムは結婚しました。
盲学校がウィノカからウォールナット・グローブに移転することになり、メアリーもウォールナット・グローブに帰ってきます。
ローラは、アルバートやアンディと連れ立って遊ぶことが多くなります。
メアリーは、子供を流産し、視力が戻ると感じるもそれが思い込みによる勘違いだとわかり、つらい思いをします。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン5)
家族はひとつ(シーズン5第1話&第2話)
ウィノカに引っ越したインガルス一家は、アルバートという孤児と出会います。
シーズン5の第1話から第5話までは、大草原の小さな家では珍しく、田舎町を離れて繁華街で暮らすインガルス家が描かれます。
のんびりした田舎町から、いきなり酒場がひしめく治安の悪い都会に来てしまうのですから、落差は激しくて当たり前。
ガーベイ一家もオルソン一家も一緒なので、一味違ったレアな大草原の小さな家のドラマを楽しめます。
なつかしの故郷へ(シーズン5第5話&第6話)
インガルス一家はウィノカからウォールナット・グローブに戻ることになりました。
アルバートも一緒です。
ウォールナット・グローブはすっかり寂れていましたが、チャールズやガーベイたちは力を合わせて町を再建しようとします。
ウォールナット・グローブの創設者ハンソンは、町の惨状にすっかり気落ちして寝たきりになっていましたが、活気づいてきた町を見て、生きる気力を取り戻します。
感想(大草原の小さな家シーズン5)
繁華街ウィノカで暮らすインガルス一家という、かなりレアな大草原の小さな家が観られて嬉しかったです。
新たなメインキャスト、アルバートの登場時が、まだまだ小さな少年で可愛い!
でもアルバートは一人でずっと生きてきただけあって、かなり頭が良くしたたか。
「かわいい子の旅」では、アルバートの悪知恵がきくところがいかんなく発揮されていて面白いです。
メアリーが結婚して大人になってしまったので、ローラの遊び相手はアンディやアルバートになります。
そのあたりも考慮してアルバートを登場させたのでしょうね。
「夢を見る人」で、ローラの新たな恋の相手ジェイソンが登場しますが、彼にだけは共感できなかったです。
恥ずかしいにせよ、憎まれ口にせよ、女の子に「君はカエル顔だね」はない…!
しかも何度も。
ローラ、よく恋が冷めなかったね…と(笑)
メアリーには、相変わらず過酷な出来事が多く、その点では気が重くなるシーズン5でもありました。
大草原の小さな家シーズン6のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン6)
学校に新しい先生が赴任してきました。
その先生の弟アルマンゾは笑顔の爽やかなイケメンで、ローラは一目で恋に落ちます。
ネリーもアルマンゾに目をつけ、二人は火花を散らします。
しかし肝心のアルマンゾは、ローラのことを子ども扱いで大人の女性とは見てくれないのでした。
ローラは長期戦で、いつか大人の女性とアルマンゾに認められるようになると誓います。
アルバートは本物の父親とも出会いますが、インガルス家の正式な養子になります。
メアリーは待望の赤ちゃんを産みますが、盲学校が火事になり、ガーベイの妻アリスとメアリーの赤ちゃんが焼死するという悲劇が起きます。
その原因を作ったのは、いたずらでパイプを吸ったアルバートだったのでした。
アルマンゾにずっと子ども扱いされていたローラでしたが、臨時の教師になったことをきっかけに、アルマンゾはローラを一人の大人の女性として見始めます。
紆余曲折を経て、ようやくローラとアルマンゾは恋人同士になりました。
一方ネリーも、運命の相手パーシバルと出会い、結婚します。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン6)
ローラの恋(シーズン6第1話&第2話)
学校に新しい教師イライザが赴任してきました。
その弟アルマンゾは、笑顔の爽やかなイケメンで、ローラは一目で恋に落ちます。
ネリーは、学校を卒業したプレゼントとして、オルソン夫人からホテルとレストランを与えられました。
ローラとネリーはアルマンゾをめぐって熱い火花を散らすようになります。
オルソン夫人はアルマンゾがネリーの相手に良いと考え、アルマンゾにネリーとの食事を強引に約束させます。
ローラは、二人の食べる食事に唐辛子を大量に入れて邪魔をします。
ローラは早く大人の女性としてアルマンゾに認められるため、卒業試験に合格して教師になりたいと思います。
頑張って試験勉強をしますが、ネリーの策略にひっかかり、試験に失敗してしまいました。
ローラとネリーは、ついに池で泥だらけになりながら取っ組み合いのけんかをします。
アルマンゾが仲裁に入り、ローラを家に連れ帰ってなぐさめますが、気持ちが収まらないのがネリー。
ネリーは「アルマンゾとローラがキスをしていた」と噓をいい、二人が親密な仲だと誤解したチャールズは、アルマンゾを殴りつけます…。
ローラが、ついに本命彼氏アルマンゾと出会います。
じつはこの「ローラの恋」は、私が大人になって観返した大草原の小さな家で、はじめて観たエピソードなのです。
なぜかふと子供の頃に見た「大草原の小さな家」のローラとアルマンゾの話を思い出して観たくなり、あ、今って動画配信で観られるんだね、と知ってHuluに登録して観ました。
ローラとアルマンゾの出会いから結婚までの数話を一気に観返して、その後気になるエピソードをかいつまんで観返して、いや、だったら最初から全部順番に観た方が良くない…?と気がついて、ついにシーズン1第1話からじっくりと観なおしたのでした。
そうして改めて大草原の小さな家の魅力にハマったわけなのです。
「ローラの恋」に話を戻すと、アルマンゾはやはり格好良かったです。
初めて観たときもアルマンゾの格好良さに、ローラと同じようにときめいたのを思い出しました。
史実ではローラとアルマンゾは10歳年が離れています。
ドラマの大草原の小さな家でははっきりとは描かれていませんが、出会った当初、ローラは14歳くらい、アルマンゾは20代前半くらいの設定に見えます。
アルマンゾにとってローラがまだ子供扱いなのも仕方のない気がしますね。
背伸びして早く大人になろうとするローラがいじらしいです。
チャールズに殴られて「ローラはまだ子供ですよ」(=自分とローラの間に色めいたことがあるわけがない)と言うアルマンゾの言葉は、ローラにはショックですよね。
「みんな子ども扱いしないで!私はもう大人なの!」と叫んで飛び出していくローラの気持ちが痛いほど伝わってくるシーンでした。
ローラの本気の恋をこの先も見届けなければ!と思わされる素敵なエピソードです。
夢見る16歳(シーズン6第22話)
近くの町で臨時教師が必要になり、ローラがその職に就くことになりました。
少し離れたその場所まで、毎週アルマンゾが送迎してくれることになって、ローラは喜びにあふれています。
ローラは新しい服と帽子を身に着け、大人っぽく髪を結いあげて仕事に向かいました。
教師の仕事を頑張っているローラの姿を見て、アルマンゾは、今まで子どもだと思っていたローラを一人の大人の女性として意識し始めるのでした。
アルマンゾはローラを教会のダンスパーティーに誘います。
しかしローラの仕事先の学校で、ローラに言い寄っていると勘違いして、アルマンゾは一人の男子生徒を殴ってしまいます。
ローラは怒りますが、チャールズとの会話でアルマンゾの行為が嫉妬のせい、つまり自分を好きになったからだと気がつきました。
教会のダンスパーティーで再会したローラとアルマンゾは仲直りをして、キスを交わします。
ついに…ローラとアルマンゾが両想いになりました。
感無量の一話。
二人の出会いシーズン6の第1話「ローラの恋」から「夢見る16歳」までは20話ほどあるので、なかなかに長かったです。
シーズンの途中アルマンゾに別の彼女が出来たり、ローラも他の男の子に告白されてアルマンゾを諦めようとしたり色々ありましたが、よかったよかった。
次の「愛してる、愛してない」ではまた二人の仲が離れてやきもきするんですけれどね(笑)
愛してる、愛してない(シーズン6第23話&第24話)
ローラはアルマンゾにプロポーズを受けます。
ローラがまだ年若いので、チャールズは結婚を二年待つようアルマンゾに言います。
しかしすぐに結婚したいアルマンゾは、父親か自分かを選ぶようローラにせまり、これをきっかけにアルマンゾとローラの仲は決裂してしまったのでした。
アルマンゾは町を出ていきました。
メアリーとアダムの盲学校が移転することになり、その引っ越し作業に没頭することでローラはアルマンゾを忘れようとします。
盲学校の移転先でローラとアルマンゾは再会しますが、そこでもすれ違いばかり起きて、二人の間の溝は大きくなるばかりでした。
盲学校の金策に苦労するローラでしたが、それを知ったアルマンゾが無理をしてローラに内緒でお金を工面します。
しかし無理がたたってアルマンゾは倒れてしまい、すべてを知ったローラはアルマンゾとようやく仲直り出来ます。
「愛してる、愛してない」では、ローラとアルマンゾの恋と並行して、ネリーとパーシバルの恋も描かれます。
経営不振にあえぐネリーのレストランを立て直すため、経営コンサルタントのパーシバルがオルソン家にやってきました。
ネリーを厳しく指導するパーシバルに、料理も経営もまるでやる気のないネリーはひどい態度で反抗し、暴言を吐きます。
ついにパーシバルも堪忍袋の緒が切れるのですが、その際彼の放ったある一言をきっかけに、ネリーはパーシバルへの恋に落ちるのでした。
ネリーは心を入れ替え、パーシバルの教えを受けて料理も接客もめきめき上達していきます。
頑張ったネリーが一人前になったので、パーシバルは役目を終えて町を去ることになりました。
ネリーは勇気を出してパーシバルに告白し、パーシバルもそれを受け入れ、ネリーにプロポーズをします。
二人はすぐに結婚式をあげました。
最初、アルマンゾがちょっと短気で子供っぽく見えましたが、最後は男を見せてくれます。
紆余曲折ありつつ、最後はハッピーエンドで何よりでした。
合間に描かれるネリーとパーシバルの恋模様も面白かったです。
ずっと意地悪でひねくれていたネリーですが、パーシバルとの出会いによって、一途で素直な恋する乙女に変身してしまいます。
「わたしの王子様…」とつぶやきながらパーシバルを見つめるネリーの可愛らしいこと、可笑しいこと。
パージバルはいい男です。
オルソン夫人とも渡り合える個性の強さもあるので、今後も活躍して欲しいキャラクターです。
感想(大草原の小さな家シーズン6)
ローラとアルマンゾの初めての出会いから、二人が両想いになるまでを主軸にしたシーズン6でした。
主人公ローラが、大人の恋をする年頃になったので、大草原の小さな家のカラーも少し初期とは変わってきました。
ローラとアルマンゾの恋模様をもう一度観たくて、大人になって「大草原の小さな家」のドラマを観直し始めた私には、とても印象深い大好きなシーズンです。
ネリーとパーシバルのカップルもとても好きなので、もっと二人のエピソードが濃く描かれても良かったかなと思います。
一方、メアリーはやはり過酷な運命を背負っていて、「悲しみを超えて」は心が痛かったです。
メアリーには幸せになって欲しいのに…。
ガーベイの妻アリスの死も、私にはかなりショックでした。
オルソン夫人の強烈な個性を感じられる「町にやってきた電話局」、ネルス・オルソンの浮気を描いた「オルソンさんの家出」も興味深いエピソードです。
大草原の小さな家シーズン7のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン7)
ローラとアルマンゾが結婚しました。
ガーベイとアンディが、スリーピーアイに引っ越し、チャールズの仕事の相棒は、ガーベイからアルマンゾに替わります。
「わが愛しの恋人」では、アルマンゾの浮気疑惑からの大騒動が起こります。
またある事故をきっかけにアダムが奇跡的に視力を取り戻しました。
アダムは夢だった弁護士を目指すようになりますが、メアリーは複雑な感情にさいなまれます。
ネリーとパーシバル夫妻には赤ちゃんが産まれました。
アルバートも年頃になり恋をするのですが、恋人の少女が何者かに強姦され妊娠するというショッキングな事件が起こります。
ローラが妊娠し、同時にキャロラインも妊娠を確信してインガルス一家、ローラとアルマンゾ夫妻は幸せに包まれます。
しかしキャロラインは妊娠ではなく、閉経だったことがわかりました。
キャロラインは大きなショックを受けますが、チャールズの愛によって立ち直ります。
インガルス家は、孤児になったジェームスとカサンドラを養子にしました。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン7)
ローラの結婚(シーズン7第1話)
アルマンゾはローラと暮らす家と畑のために広大な土地を買い、結婚の準備を始めます。
しかし様々な困難が二人の前に立ちはだかり…。
ローラとアルマンゾが苦難を乗り越えてようやく結婚にいたるまでのエピソード。
並行して、アルマンゾの姉イライザ・ジェーンの切ない恋も描かれます。
タイトルはローラの結婚ですが、どちらかというと、恋に奥手なイライザ・ジェーンの切ない恋模様の方が目立っていました。
イライザ・ジェーンの意中の相手ハーヴは、さすがに思わせぶりすぎでは!?とイライザが可哀そうになりました。
せっかくのローラとアルマンゾの結婚エピソードなのに、イライザ・ジャーンの犠牲の上で成り立っているのが少し後味が悪かったです。
わが愛しの恋人(シーズン7第7話)
ローラは、アルマンゾとブレンダ・スーが浮気をしているのではと疑いを持ちます。
誤解が誤解を呼び、怒り心頭のローラはついにブレンダ・スーと取っ組み合いの大喧嘩をしますが…。
夫婦喧嘩は犬も食わぬという話。
気の強いローラの姿が見られて楽しかったですが、とばっちりを受けたブレンダ・スーとチャールズはお気の毒でした。
ある少女(シーズン7第17話&第18話)
シルビアという大人っぽい美しい少女は、学校の男子たちの関心を引く存在でした。
ある日、シルビアは仮面をかぶった正体不明の男に強姦されてしまいます。
シルビアの父親は厳格な男で、傷ついたシルビアを思いやるどころか、ふしだらな女だと責めます。
傷ついたシルビアを、事件は知らぬままアルバートが慰めるようになり、二人は惹かれあっていきました。
けれどシルビアの妊娠が発覚し、アルバートは大きなショックを受けます。
シルビアとアルバートはプラトニックな仲でしたが、町ではアルバートがシルビアを妊娠させたとうわさが広まります。
シルビアから事件のことを聞いたアルバートは、産まれてくる子の父親になることを決意し、シルビアと駆け落ちしようとします。
しかしシルビアを襲った強姦魔が、再びシルビアに襲いかかり…。
かなりショッキングなエピソードです。
「大草原の小さな家」全シリーズをとおして、1、2を争う衝撃的な話ではないでしょうか。
「ある少女」を初めて観た時、私は中学生だったので、一見ファミリー向けのドラマ「大草原の小さな家」で、こんなに重いテーマを扱うのかととても驚きました。
シルビアの父親がかなり怖くて酷い男なので、じつは、私の古い記憶では、シルビアを襲った犯人は実の父親だったという結末になっていました。
大人になって観直したらさすがにそれは私の思い違いで、犯人はアルバートの仕事先の優し気な男だったのですが、悲惨な事件と、シルビアの死という悲しい結末には変わりありません。
対して、アルバートとシルビアの悲しく美しい純愛が描かれた名作だと思います。
感想(大草原の小さな家シーズン7)
ローラとアルマンゾが結婚して、大草原の小さな家もひと段落という感じのするシーズン7です。
「ある少女」は衝撃的過ぎましたが、見逃せない名作だと思います。
ローラもネリーも大人になってしまったので、幼少期のように無鉄砲なこともあまりせず、その点では少し物足りなく感じました。
ネリーとパーシバル夫妻のエピソードがもっと多かったらもっと楽しめたのにとも。
「アダムに光が」は、アダムの性格が変わりすぎて、ちょっと戸惑いました。
理知的でメアリーを愛しているアダムが、いくら視力を取り戻して嬉しいとはいえ、メアリーの複雑な思いにまるで気がつかないのは少し納得できません。
「愛は永遠に」も、キャロラインの閉経というけっこうセンシティブなテーマを扱っていて、子供のころ観た時には衝撃的でした。
今観ると、キャロラインやチャールズの気持ちもわかりやすく面白かったです。
「愛すればこそ」は、孤児を引き取る、引き取らないの葛藤というテーマで、同じテーマのシーズン2の「思い出」をどうしても思い出します。
「思い出」が傑作だったので、比べるとどうしても二番煎じな印象が否めず…でした。
ローラたちが大人になってしまったので、新たな子供役を投入して、「大草原の小さな家」に新しい風を吹かせようとしているのはわかるのですが。
大草原の小さな家シーズン8のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン8)
パーシバルがニューヨークの亡くなった父の事業を継ぐことになり、ネリーもパーシバルとともにニューヨークへ行ってしまいました。
オルソン夫人はひどく落ち込み、やがてネリーにそっくりの意地悪で乱暴な孤児ナンシーを養女にしました。
ナンシーはネリーに輪をかけた問題児で、色々なトラブルを巻き起こします。
ローラは夏休み、イライザ・ジェーンとアリゾナの大学の夏期講座に出掛け、既婚者の教授に言い寄られて散々な目に合います。
シカゴでかつてのメアリーの婚約者ジョンが事故死しました。
そこに事件性があるとわかり、エドワーズとチャールズは悲しみをこらえて真相を解明しようと動きます。
クリスマスには、メアリーとアダムが故郷に帰り、インガルス一家はクリスマスの思い出を語り合いながら幸せなひとときを過ごしました。
アルマンゾが大病で倒れて、車いす生活になってしまいます。
ローラには可愛い女の子を産まれますが、アルマンゾは生きる気力をなくしたままでした。
災難が重なって家も失い、ローラも絶望してしまいます。
アルマンゾはやっと前を向く決心をして、リハビリをしながらチャールズと家を建て直すのでした。
息子ジョンの死の悲しみからエドワーズは酒におぼれるようになり、ついに妻グレイスに見限られ離婚をします。
エドワーズは一人でウォールナット・グローブに戻ってきました。
酒のせいでアルバートに大けがをさせてしまったエドーワーズはチャールズからも見放されますが、ローラやオルデン牧師の助けにより酒の魔力から抜け出します。
銀行強盗事件に巻き込まれ、チャールズの養子のジェームスは意識不明の重体におちいってしまいました。
昏睡状態で回復が見込めないと言われたジェームスを連れてチャールズは旅に出ます。
奇跡が起こり、ジェームスは目覚めました。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン8)
私のネリー(シーズン8第1話&第2話)
パーシバルがニューヨークの亡くなった父の事業を継ぐことになり、ネリーもパーシバルとともにニューヨークへ行ってしまいました。
オルソン夫人は溺愛していたネリーと可愛い孫も失ってひどく落ち込みます。
やがてネリーにそっくりの意地悪で乱暴な孤児ナンシーを養女にしました。
ナンシーはネリーに輪をかけた問題児で、色々なトラブルを巻き起こし、みんなに嫌われます。
しかしナンシーが実の母親に虐待され捨てられたという話を聞いたみんなは傷ついているナンシーを思いやり、彼女を受け入れ始めます。
が、母親に捨てられた話すら、ナンシーの同情を得るための作り話でした…。
ネリーにそっくり、そしてネリー以上にひねくれたナンシーが登場します。
ネリーに生き写しの金髪縦ロールのナンシーを見て言葉を失うローラが可笑しすぎましたね。
オルソン夫人のナンシーへの告白は、今まで語られなかったオルソン夫人の本音で、見ごたえがありました。
感想(大草原の小さな家シーズン8)
ネリーとメアリーがいなくなった穴は大きかったと感じたシーズン8でした。
ナンシーもいいのだけれど、ネリーよりやや悪質なのが引っ掛かります。
ネリーが、もう少しまっすぐなわかりやすい意地悪だったのに対して、ナンシーはもっとずる賢くひねくれているのですよね。
長期シリーズなので、既視感のあるエピソードが目につき少し気になります。
アルコール中毒や、伝染病や、神の起こす奇跡など。
以前のシーズンで、似たもっと面白かったエピソードがあったなあ…と何度か思いました。
それでも、良かったエピソードもいくつもあります。
偏見や差別などまるでないように見えた人格者ベイカー先生の黒人差別を描いた「ある医師」、何も考えず笑える「まぬけな強盗」、オルソン夫人のレストランが今でいうファミリーレストラン化して大変なことになる「新しい時代の波」、現代の自動車が出てくる「子供たちへの贈り物」などは、よきストーリーでした。
大草原の小さな家シーズン9のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン9)
インガルス一家は、より良い暮らしを求めて、都会へ引っ越していきました。
ローラたちが育った大草原の小さな家には、鍛冶職人のジョン・カーター一家が住み始めます。
ローラとアルマンゾは、両親を亡くして孤児となったアルマンゾの姪ジェニーを引き取り一緒に暮らすことになりました。
ウォールナット・グローブに見世物の興行がやってきます。
見世物にされていた狼少年が逃げ出して騒ぎになりますが、少年は、興行主のマックイーンに薬漬けされた上で監禁されていたことがわかりました。
少年マシューは、エドワーズと一緒に暮らし始めます。
ニューヨークに行ったネリーが一時里帰りして、みんな喜びますが、ナンシーは複雑な思いから家出してしまい、一波乱あります。
ローラは自分の幼少期の物語「大草原の小さな家」を書き始めました。
チャールズと一緒に都会へ越していったアルバートは、盗みを働くようになっていました。
チャールズはアルバートを更生させるため、彼を連れてウォールナット・グローブに戻ってきます。
アルバートは人が変わったようになっていました。
じつはアルバートはモルヒネ中毒になっていたのです。
チャールズの懸命な助けで、アルバートは薬物中毒を乗り越え、本来の自分を取り戻しました。
ローラは男の子を産みますが、悲しいことにその子は生まれてまもなく突然死してしまいます。
悲しみを乗り越えて、ローラは思いがけず友人から遺産として残された豪邸で下宿屋を始めることにします。
ウィリーは、結婚して、オルソン家のレストランを継ぐことになりました。
特におすすめのエピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン9)
父の死をのりこえて(シーズン9第1話&第2話)
インガルス一家が都会へ引っ越すことになり、チャールズは友人たちと別れを惜しみます。
ローラが育った大草原の小さな家は、カーター一家が住むことになりました。
ローラとアルマンゾの家には、アルマンゾの兄とその娘ジェニーが遊びに来ます。
兄は病気で先が長くなく、ジェニーをローラたちに託して亡くなってしまいます。
ジェニーは父の後を追い入水自殺をしようとしますが、間一髪でカーターの息子に助けられます。
ローラの厳しい言葉に、ジェニーは父の死をのりこえて強く生きていくことにします。
かなり色々つっこみどころが多いエピソードです。
インガルス一家の退場なのに、なぜキャロラインもアルバートも登場しないの?とか、アルマンゾの兄ロイヤルはシーズン7では別人別設定(奥さんとラブラブで子供は男の子二人だったのに、今回は奥さんを亡くして一人娘を育てている)で出てきたのに?とか、ローラの化粧が急に濃くなっているとか…。
逆に観て欲しい!と思います(笑)
感想(大草原の小さな家シーズン9)
チャールズとキャロラインがいなくなり、ローラとアルマンゾ夫妻、また大草原の小さな家を譲り受けたカーター一家が中心となったシーズン9でした。
チャールズの代わりかエドワーズは活躍しますが、キャロラインが出なかったのは悲しかったです。
一話だけですが、ネリーの再登場する「里帰り」は嬉しかったですね。
ニューヨークの最新流行なのかネリーの派手なヘアスタイルが忘れられません。
「怒れる男」、「小さな隣人」、「若き牧師」、「最後の夏」など個々に面白いエピソードもあるのですが、尻すぼみ感は否めません。
初期の「大草原の小さな家」はもっと面白かったよね…と改めて思わせられます。
それはやはり、主人公のローラの幼い頃が、やんちゃで、おてんばで、純真で、魅力あふれる少女だったからに他なりません。
もともと大草原の小さな家シーズン9は、「新・大草原の小さな家」として製作されました。
シーズンの終盤に、ローラが下宿屋を始めたり、新たなキャラクター風変わりなモンタギューが登場したり、次なるシーズンへの布石は感じられるのですが、残念ながら視聴率が振るわず、「新・大草原の小さな家」は1シーズンで終わってしまいました。
ずっと長く成長を見てきたインガルス家の人々には感情移入して観てしまうけれども、出てきたばかりのナンシーやジェニー、カーター家の子供たちにはあまり思い入れがないので、夢中になるのはなかなか難しく…。
かえって小さなローラやメアリーの活躍をもう一度観たくなるシーズン9でした。
大草原の小さな家シーズン10のあらすじ
あらすじ(大草原の小さな家シーズン10)
大草原の小さな家シーズン9が中途半端に終わったため、最終的なスペシャル版として製作された下記の3つのエピソードが、今では大草原の小さな家シーズン10と呼ばれています。
ローラの娘ローズの誘拐事件が起こる「未来ある者たちへ」。
アルバートが白血病になってしまう「帰還」。
ウォールナット・グローブの最後が描かれる「ウォールナット・グローブよ永遠に」。
各エピソードあらすじ(大草原の小さな家シーズン10)
未来ある者たちへ(シーズン10第1話)
ウォールナット・グローブでクリスマスが近づいてきました。
ローラ一家とエドワーズはマンケイトに買い物に出掛けます。
ジェニーはお留守番です。
マンケイトでの買い物中、アルマンゾが少し目を離したすきに、娘のローズが誘拐されてしまいました。
誘拐したのは、赤ちゃんを死産したばかりで悲しみに打ちひしがれていたエルサでした。
ローラたちは必死にローズの行方を追います。
行きがかり上、孤児のサムも捜索に同行することになりました。
わずかな手掛かりを頼りに、ローラたちはついにローズを見つけます。
エルサと夫のパトリックは、サムを引き取ることにしました。
ローズの誘拐事件と並行して、カーター家とジェニーのクリスマス、オルソン家のクリスマスの様子も描かれます。
帰還(シーズン10第2話)
アルバートは故郷のウォールナット・グローブで医者になることを夢見ています。
成績が良く、奨学金で大学に行けることになったアルバートは、チャールズとウォールナット・グローブにひととき戻ってきました。
ローラはアルバートとの再会を喜びます。
しかしアルバートは鼻血をよく出すようになり、体調がすぐれないことが多くなりました。
アルバードは白血病で、先が長くないことが判明します。
アルバートは、残り少ない時間を、ウォールナット・グローブで自由に過ごしたいと思いました。
ローラは、アルバートに安静にして欲しいと望み、野球や畑仕事にアクティブに過ごす彼を心配しますが、最後にはアルバートの意思を尊重します。
最後、ローラや友達と一緒にアルバートは山に登り、頂上で手を高く掲げるのでした。
ウォールナット・グローブよ永遠に(シーズン10第3話最終回)
休暇の旅行で、チャールズとキャロラインが久しぶりにウォールナット・グローブに戻ってきました。
再会を喜ぶローラやエドワーズたち。
しかし礼拝にラシターという不動産屋が現れ、「町の土地は全部自分たちのものになった。正式な権利書もある」と驚きの宣言をします。
ラシターは用意周到にことを進めており、軍隊の手助けも借りて、住民を立ち退かせ、ウォールナット・グローブの町を乗っ取ろうとします。
町の住民たちは断固闘おうとしますが、法はラシターの味方でした。
ローラやエドワーズは「土地は渡しても建物は渡さない」と言い、住民たちは自分たちの手でウォールナット・グローブの建物を爆破することを決めます。
立ち退きの日、思い出のつまったウォールナット・グローブの建物を、町の人々は自分たちの手で次々とダイナマイトで爆破していきます。
全壊した町を見て、当ての外れたラシターは言葉を失いました。
我が町ウォールナット・グローブの終焉を見届けた町の人々は、賛美歌を歌って行進しながら、誇り高く町を出ていくのでした。
感想(大草原の小さな家シーズン10)
とうとう長い大草原の小さな家が最終回を迎えました。
それぞれに見ごたえのある最終シーズンでした。
しかしアルバートの死は、悲しすぎました。
シーズン9の「再出発」のラストで「アルバートは数年後、医師としてウォールナット・グローブに戻ってきた」というローラのナレーションがあったのに。
あれは何だったのでしょうか。
ちょっと納得できません…。
個人的には、「帰還」は観なかったことにして、ドクター・アルバートの未来を信じます。
町をみんなでダイナマイトで爆破する最終回もかなり衝撃的でした。
子供のころに観ていた「大草原の小さな家」の記憶は、ローラが結婚した後あたりから徐々に薄れており、おそらくシーズン8の途中くらいで観なくなってしまったようです。
衝撃の最終シーズン、最終回は間違いなく大人になってからはじめて観ました。
もう少し明るい最終回がよかったという気もしますが、町の終焉をローラたちと一緒に見届けることが出来て、これはこれでよかったとも思います。
最後に
「大草原の小さな家」は、アメリカの西部開拓時代を生きたインガルス一家の長い長い物語です。
子どもが見ても楽しめるファミリー向けのドラマでもありますが、大人になって改めて観るとその扱うテーマの多様さに驚かされ、新たな感動を得ることが出来ました。
今後、なかなか「大草原の小さな家」のようなドラマは生まれないのではと思います。
私は、五十歳を過ぎて改めて「大草原の小さな家」を観ることが出来て本当に良かったです。
おおげさでなく、人生が潤いました!
ありがとう、ローラ。
ありがとう、チャールズ。