大草原の小さな家「鉄道が来る」はどんなお話?
あらすじや感想を知りたい方はこのページを読めばわかります。
ウォールナット・グローブに鉄道が通ることになりました。
駅が出来れば町は発展し活気づくと、住民たちは歓迎します。
しかし鉄道の建設準備が始まると、多くの作業員らが集まり、町の治安は少しずつ悪くなっていきます。
また線路を作る予定地に住む人々は、鉄道会社に土地からの立ち退きを求められます。
アルマンゾやカーターも…。
アルマンゾとローラは、自分たちの土地を守るため鉄道会社に立ち向かうことにします。
その結末は…!?という話です。
書いている人は、最近のドラマにあまりハマれるものがないアラフィフ女子、mariaです。
大人になってからふと懐かしい「大草原の小さな家」を観なおしたところ、どハマりしました。
今は昔の懐かしいドラマや映画を観る日々です。
出番の多いキャラクター
アルマンゾ
ローラ
カーター
ホブソン(鉄道会社の従業員)
ウィルキンズ(鉄道会社の従業員)
おすすめポイント
・勇敢で活動的なローラが見られる。
・ローラとアルマンゾがラブラブで嬉しい。
おすすめ度 ★3.5
非情な鉄道会社に屈しない、勇敢で行動的なローラが見られるのはポイント高いです。
子供の頃の活発なローラを思い出しました。
ローラとアルマンゾが、力を合わせて大きな敵に立ち向かうのが良いですね。
大草原の小さな家「鉄道が来る」のあらすじ・感想
ウォールナット・グローブに鉄道が通ることになりました。
最初の駅のシーンでは、いかにもお金持ちな鉄道会社の社長とアルマンゾ、エゾワーズが会う場面があります。
汽車の中の贅沢な部屋や、レモネードを持ってくる使用人までいることに驚く二人の様子が楽しいです。
駅が出来れば町は発展し活気づくと、住民たちは鉄道建設を歓迎します。
特にオルソン夫人は商売が大きくなると大喜び。
一方、町が変わってしまうのではと不安に思うローラの姿も。
やがて鉄道の建設準備が始まり、町の近くに大きな仮設の工事現場が出来ました。
そこには多くの作業員らが集まり、彼らのために酒場も出来ます。
酔っ払いや乱暴な男たちが町に出入りするようになり、町の治安は少しずつ悪くなっていきます。
また線路を作る予定地に住む人々は、鉄道会社に土地からの立ち退きを求められることになったのです。
その中には、アルマンゾやカーターも入っていました。
鉄道会社に土地の買収話を持ち掛けられますが、彼らは、自分たちの家や農地を守ろう、鉄道会社の土地買収には応じないと決めます。
法的には鉄道会社側の方が有利です。
彼らの行う鉄道建設事業は国に守られているのです。
鉄道会社側の人間は、現場監督のウィルキンズをはじめ皆非情です。
鉄道建設のために犠牲が出るのは仕方がないという考え方で、ただただ鉄道建設事業を上手く進めることだけを考えています。
いざとなったら強硬手段に出ようとしています。
一方で鉄道会社の人間ですが、従業員のホブソンは、土地を奪われる人々の気持ちを思い、自分たちのやり方に疑問を持っていました。
その胸の内をオルデン牧師に打ち明けます。
土地の買収に応じなかったカーターが、ある夜覆面の男たちに襲われ怪我をします。
これ以上抵抗すると…という脅し行為です。
卑劣ですね。
アルマンゾとローラら土地立ち退きを求められている住民たちは、強硬手段に出てきた鉄道会社と断固戦う決意をします。
同時にホブソンに、鉄道のルートをウォールナット・グローブ以外の場所に変更する選択肢がないか、他の土地を調べるように協力を頼みます。
住民の反対で土地買収が予定通りに進まず、これ以上工事の開始が遅れると事業への影響が大きいため、ウォールナット・グローブに鉄道会社の社長がやってきます。
カーターの家には、土地の明け渡しを拒否するアルマンゾら町の男たちが立てこもっています。
社長は、ローラら女性陣を味方につけようと画策しますが、ローラはその手には乗りません。
カーターの家、つまりあの大草原の小さな家で、アルマンゾたちと鉄道会社の人間たちが一触即発の様相で向かい合っている現場に、ローラたち女性陣が駆け付けます。
ローラの手には銃が。
ローラは、社長ら鉄道会社の人間たちに、土地は絶対に渡さないと断固戦う意思を示します。
社長に、ホブソンは調査済みの他の土地への建設ルート計画変更を提案します。
これ以上工事の開始が遅れるのはまずい、また女性相手にこれ以上揉めるのは外聞も悪いと感じた社長は、鉄道建設地をウォールナット・グローブから他の土地に変更することを決断します。
ここは、社長の鶴の一声に、それまで強気だったウィルソンズがすぐ従うのが面白いです。
立場の弱い人間には強く出るのに、上司には逆らわないという…ね。
また勇ましすぎたローラを、アルマンゾが危ないだろうという感じで手を引いて後ろに下げさすのがちょっとキュンポイントです。
かくして、ウォールナット・グローブに鉄道が来る話は幻で終わりました。
自分を襲った首謀者ウィルキンズに、回復したカーターがお返しの一発をお見舞いするシーンもちゃんとあります。
今もウォールナット・グローブは田舎のままだというローラのナレーションが嬉しいです。
最後につっこみポイント
終盤の展開が少し急であっけなかったところでしょうか。
社長、計画変更を速やかに決めすぎです。
社長になるような人は、いざという時に迷わず決断が早いということもあるかもしれませんが。
大草原の小さな家「鉄道が来る」をまとめると…
大草原の小さな家「鉄道が来る」は、ウォールナット・グローブに鉄道が通ることになり、それにまつわる話です。
駅が出来れば町は発展し活気づくと、住民たちは歓迎します。
しかし鉄道の建設準備が始まると、多くの作業員らが集まり、町の治安は少しずつ悪くなっていきます。
また線路を作る予定地に住む人々は、鉄道会社に土地からの立ち退きを求められます。
アルマンゾやカーターもその中に…。
アルマンゾとローラは、自分たちの土地を守るため鉄道会社に立ち向かうことにします。
その結末やいかに。
この話は、ローラの勇気ある行動が見どころ。
どうしても、結婚後のローラは、おてんばで活発だった子供の頃に比べるとおとなしく常識ある行動を取る人になっていますから。
ローラとアルマンゾの愛や絆を感じられるシーンがあったのも良かったです。
都会にも田舎にも良い面、悪い面がそれぞれありますよね。
都会に住んだことも田舎にも住んだこともある自分もそう思います。
鉄道建設のための土地の買収は、ここでは悪行のように描かれてはいましたが、現代でもどこの国でもある話で、仕方のない部分もあると思います。
立場が違えば見え方が違うのは当然です。
この話では悪役だったウィルソンズですが、少し同情もしました。
会社人間だったこともある、それで都会に住むことに疲れたこともある自分には、彼のことはそこまで悪く思えなかったです。
暴力に訴えてカーターを襲ったのは許せませんが。
立場上、会社の利益最優先で動く人間にならざるを得なかったでしょうから…
そうずっと会社から求められていたのでしょうし。
そんな中で良心あるホブソンの存在もあって良かったです。
会社と個人とどちらが優先なのかという葛藤は、今も多くの人の中にあるものだと思います。
色々ありましたが、ウォールナット・グローブにはやはりのどかな田舎でいて欲しいので、良き結末でした。
なんといっても「大草原の小さな家」というタイトルですからね。
都会になってしまったら、タイトルに偽りありになってしまいます。